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短剣道とは |
【短剣道とは】
短剣道とは、五十三センチの短い竹刀を右手に持ち、右足を前にして構えて、相手の胴や喉を突く、または面を打つという小太刀を源流とした武道です。
短剣道の大きな特徴として、相手の竹刀を持っている腕を押さえて突く「制体技」というものもあります。
相手と距離が近いところで攻防をするので、勇気や判断力が養われます。また、スピードある動きが短剣道の魅力でもあります。
(第六十一号 剣の心 より)
【短剣道の本旨】
第 1 短剣道は、わが国の伝統的な武術である剣術の「片手による小太刀の技」を基調として、明治中期に創成され発展した武道である。
第 2 短剣道は、武士道の美風である、「誠実」「礼節」「勇気」「質実剛健」及び「克己心」等を徳目として錬磨し、社会に有為な人間の育成を目的とするものである。
第 3 短剣道は、「突く」「抜く」「打つ」「払う」「かわす」「足さばき」及び「制体動作」等の身体活動を通して、健康で豊かな社会生活を営むための、国民の健康・体力づくりに寄与するものである。
第 4 短剣道は、短竹刀を片手で操作し、「突き技」「打ち技」「入り身制体技」により、比較的近い間合いで競い合う競技であり、怯まず攻勢的なところに特色がある。また、「短よく長を制する」ところに特徴があり、異種の武道種目との試合にも適応できる。
第 5 短剣道は、稽古と試合を通して、「知」「情」「意」のバランスのとれた心身の発達を図り、社会への適応力を育成し、心肺機能・巧緻性・敏捷性・制体能力及び持久力を高めることができる。
社団法人全日本銃剣道連盟
【短剣道の歴史】
1919年(大正8年)に小太刀の技法を取り入れて研究され、1921年(大正10年)に短剣術として正式化されたのが短剣道の起源です。
1919年
大木健次郎により、小太刀の技法を取り入れた短剣術の研究が始められる。
1920年
研究の成果がまとめられて、短剣術の教育が行われるようになる。
1921年
短剣術対銃剣術や対剣術など異種試合も行われるようになり、短剣術として確立される。
1978年
戦後、長年行われていなかったが、全日本銃剣道連盟が武道として短剣道を再興させ、普及され始める。
1983年
第27回全日本銃剣道選手権大会に短剣道の部が設立され、公式の試合が行われる。
1990年
女子短剣道公式試合が行われる。
2001年
短剣道の独立大会として第1回全日本短剣道大会を開催。
(第六十一号 剣の心 より)
【短剣道の競技方法】
短剣道は、53センチの短い竹刀を用いて、競い合います。試合において一本になる技は、胴・喉の突き技、面・小手の打ち技、制体技です。
銃剣道と同じく、10歳以下は、用具を装着せずに定められた基本技の形の優劣を競うものとしています。
(第六十一号 剣の心 より)
【短剣道の用具】
竹刀(しない)
剣道の竹刀を短くしたもので長さが53cmで重さが成人用が250グラム、女子・18歳未満は200グラムで剣道と違って片手で持ちます。
短剣道用具
銃剣道の防具と同じ、『面』・『小手(右手のみ)』・『胴』・『垂』といったものに胸を保護するために胴の下に着ける『胸当て』という用具をプラスしたものです。
(第六十一号 剣の心 より)
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