カラー魚拓について   <戻る>

*作品について

作品の魚・華・石等、全ての物は言うまでもなく実物寸大です。たんぽ・油性絵具・和紙・絹 等を使用したもので、魚の目以外には筆を一切使っておりません。

*絵

高橋さんが魚拓に使う絵の具は特注の絵の具です。昭和50年頃に作り、その後何度も改良した物を今でもメーカーに改良の注文を出しています。1年に200箱を特別注文してメーカーに作ってもらっています。

*「カラー魚拓」の名前

作品をご覧になると判ると思いますが、「カラー魚拓」では、あまり良い呼び方とは言えません。

今は、高橋さんは「自然拓画」と言う言葉を使われているようです。作品を見ると、魚だけでなく色々な物が、拓画の技法により表現されているので「カラー魚拓」と言うより「自然拓画」と言った方が適切なのでしょうね。

高橋さんは、後々の世代に引き継げるような名前を早く付けたいと願っています。「カラー魚拓」・「自然拓画」。

・・・・・高橋さんは今、新しい名前を考えています。皆さんも考えてください

*美術館

高橋さんの将来の夢は、「カラー魚拓」の美術館を作る事です。新しい名前を考えて、伊豆に美術館を作るのを願っています。高橋さんは、協力者を探しています。

カラー魚拓の裏話??

【和紙と正絹】
大きいものは、正絹を使います。通常は和紙を使います。大きい作品になると和紙では破けてしまうのです。ただ、正絹の場合、縦糸と横糸による、ゆがみが出ないように気をつける必要があります。お魚がゆがんで見えてしまいます。

【赤ちゃんが最適サイズ】
バショウカジキ、まんぼう、などは大きな魚なので、赤ちゃんが取れた時に作品にします。大人になって、あまり大きくなってしまうと作品にはしづらくなります。そういう意味では、作品として丁度良い大きさの魚が取れた時のみ作成できる。このような赤ちゃんサイズが取れることはめずらしいので、この種の作品は珍しいと言うことになります。

【めだか】
1っぴきのメダカを何回も使って作品にします。メダカの学校と言うだけ有って、メダカを題材とした作品にはたくさんのメダカを写す必要があります。しかし、1っぴきのメダカで写せるメダカの数は限界があります。小さなメダカですから、たくさんのメダカの作品を作るにはそれなりにたくさんのメダカを必要とします。

【3Dから2Dへ】
本物の魚は立体であり、3Dです。魚拓になると平面で2Dです。
魚の背びれから、おなかの中央までを正直に拓すと実物より太い魚になってしまいます。
魚拓として姿かたちを写し取ると言っても平面的に正直に写すのでは有りません。作者は魚の姿、形、習性、特徴、命を感性と技術によって移していくのです。やはり、作者の感性と技術が作品の魚に命を宿すのです。

【魚あっての作品作り】
魚が取れなければ作品を作れません。
言うまでもないことですが、いくら作品を作りたくても、魚が取れなければ作品は出来ません。その時、出会った魚と作者の「一期一会」です。絶滅してしまった魚の作品はもう作れません。

【漁師さんは強い見方】
マンボウ、バショウカジキなど珍しい魚の作品作りに必要な魚はカラー魚拓好きの漁師さんのおかげでもあります。定置網などに入ると教えてくれます。

・・とか

【高橋さんの作品の魅力】
魚が生きています。語りかけてきます。ひょうきんだったり、力強かったり、魚が水のなかを泳いでいるようです。魚の世界に引き込まれるようなそんな感じがして、心の中が癒されます。いつまで眺めていても、あきる事が有りません。これは、釣りが大好きで魚が大好きで魚のことを良く知っている高橋さんだから表現出来るのでしょう。背景なども拓画の技法を使い全て筆を使わずに作成しています。作品の中の魚が美術的に表現されています。

作成意欲がふつふつと湧き出して来る時や、気分が乗らない時なども有るそうです。魚によっても作成意欲をそそる魚や、反対に作成したくない魚もあるそうです。

やっぱり、作者の高橋さんは作品の中に魚の姿とともに命を吹き込んでいるのですね。

「福ちん」とカラー魚拓との出会い

 カラー魚拓と「福ちん」との出会いは、1991年頃、知人から頂いたカラー魚拓の色紙でした。これは、今でも私の宝物となって自宅に飾ってあります。それまでの魚拓と言うイメージは、「黒一色の魚の姿を写した紙」でした。これはこれで素晴らしい物なのですが、カラー魚拓を見た時はそれまでのイメージがガラっと変わってしまいました。それはもう美術品でした!。美術館で、まぁとにかく見てください。

 

[カラー魚拓工房へ]


「福ちん」 fukuchin@fukuchin.com


<おみせやさん>
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